三場





 

 ♪あの日 あの場所に 戻ることができたなら 
   君に伝えたいことがある どうか許してほしい
   店の暖簾を守るため ふたりの誓いを裏切り 
   別の人と家庭を持った身勝手な男のことを
   どうか許してほしい 君を守ることができなかった
   弱い男のことを

   別れを告げた日に 手渡されたオルゴールは
   君への想いとともに しまい込んでいた

   今 もし君に逢えたなら 尋ねたいことがある 

   幸せでしたか?




 
 老人たち

     「この一週間、練習しようと集まってはみても
     容子先生のことを思い出すばかりで、歌う気には
     なれんかった。」

    「やっぱり容子先生がいないと歌えません。」

    「ワシら、もう辞めさせてもらえませんか・・・」



小島「容子先生は、紅玉コーラス隊の話ばかり嬉しそうに
     していました。どうか、この歌を歌い続けてください!」




....


  小島「倉庫でこんなものをみつけました」

  全員「あら〜懐かしい!」 

...


 フォークダンス

 




  長谷川「朝美!何やってるんだ!?今日しか練習できないんだぞ」

  薬丸  「伊藤先生に関わる人たちが楽しく出来ればいいじゃないか!」

  長谷川「お前は何かを成功させようとする人の気持ちが解らないんだ。
         だから30年前の発表会だって
         平気ですっぽかすようなことができたんだ」

  薬丸  「なんだと?!」




 老人たち 「もしかして、薬丸ってあの川向うの印刷屋の息子?」

          「あーあー、夜逃げした!」 


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  小路 「お父ちゃん!何て格好? いつもそうやってふざけて。
        昔からそうだった。新しい女の人を連れて来ては嬉しそうに。
        私はお父ちゃんの作る、
        ちょっと焦げた卵焼きがあればよかったのに!」

  大五郎「す、すまんかった・・・」

  有希婦人警官 「あなたのお父さんは、
                いつもあなたの自慢ばかりしていました。
                あなたに兄弟がいたら
                淋しい思いをさせずに済んだのに・・って。
                小路警部、
                あなたは大切な人の本当の心が見えていない。
                いえ、見ようとしていないんです!」




    オルゴールの中から出てきた手紙を読む小島

   「同じ空の下で 一緒に過ごした時を希望にかえて
    それぞれの翼ではばたいて行きましょう
    ありがとう 同じ空の下 あなたがいてくれたこと
                               昭和33年7月22日 容子」

  福富「こ、これは・・・」

  小島「あなたが容子先生の初恋の人・・リンゴの君」

  




  小路「もしかして・・・。
       マーくん、伊藤先生の手書きの楽譜を見せてください!
       それじゃないとダメなんです!」